左官工事
左官工事とは?
「左官工事」とは、建物の床や壁に下地材を塗ったのち、仕上げ塗りまでを行う
一連の作業のことをいいます。
左官の歴史は非常に古く、その原型は縄文時代にまで遡ります。
縄文時代の住居である竪穴式住居は土を積み重ねるようにして塗りながら仕上げたもので、この土を使い始めたことに現在の左官工事の源流を見ることができます。
歴史のなかで左官工事のやり方も徐々に進歩していき、城などの施工にもこの技術が使われるようになりました。
作業工程
1下地で面を均す
2全面に下塗り材を塗る
3仕上げ
左官工事の特徴
- 鏝(コテ)の使い方により様々なデザインを実現可能
- 職人の腕により仕上がりに差が出る
- 表面ではなく、実は下地の工事が大半を占める
- 仕上げ方法が多岐に渡り、知識と経験が必要
- 技能大会が開催されるほど、かなり技術的に難しい業種
結論
天然素材の美しさを最大限に引き出し、素材を活かした抜群のデザインにするなら、資格はもちろんのこと、確かな実績と経験が豊富な施工専門の左官業者に工事を依頼するのがオススメです。
弊社では、強度・防汚・耐久性に優れた内外装・床材などを含め、意匠性の高い工事にも対応可能です。お客様のニーズに幅広く応えられるように努力しています。
特殊左官
「左官工事で作られる塗り壁は、それぞれ個性を持つ」としましたが、その個性を出すために役に立つのが「特殊左官工事」という選択肢です。
特殊左官とは、一般的な左官工事とは異なり、「デザイン性の高さ」「造形の自由さ」に特に重きを置いたもの及びその工事を指す言葉です。
左官工事は塗り方ひとつで表情が違ってくるものですが、特殊左官の場合はその傾向がさらに顕著です。
一口に「特殊左官」といっても多くの種類があるのですが、そのなかでも特に代表的なのは以下の3つです 。
モールテックス
高い防水性と耐久性
様々な面に施工可能なモールテックスは、高密度の膜で防水性と恒久的な耐久性を発揮します。
外壁だけでなく内装にも使用されますが、2~3mmの厚さで塗られた時の表面強度は、なんとコンクリートの5倍とも言われます。
強い接着性と柔軟性
接着力が強いうえに、建材のしなりにも順応するため、通常では考えられなかった箇所にまで施工が可能です。
既存の下地処理の手間を省けることでゴミが出にくくなるというメリットもあります。
自由度が高いデザイン性
モールテックスは、デザイン・カラーのバリエーションが豊富なのも特徴です。
ベースの色は白ですが、専用の顔料を混ぜることによって鮮やかな色が生み出されるのです。
ビールストーン
無限のデザイン性
研ぎ出しやテラゾーと呼ばれる工法で、ベルギーで製造された塗材と天然石などの骨材と組み合わせます。
カラーが豊富なうえ、骨材との組み合わせは無限そのもの。世界に一つだけのオリジナルデザインに仕上げることができるのです。
長い耐久性
鉱物性の成分が凝固し、高い耐久性を発揮します。
さらには鉱物など、骨材と強力に接着するため、経年劣化に対し類を見ない耐久性を生み出すことが可能です。
あらゆる現場に適応
薄い厚みでも施工でき、作業性にも優れているため、場所を選ばず統一感のある空間を作ることが出来ます。 壁、床、什器に至るまで全て同じ質感で統一することも可能です。
ピンネット工法
壁面の補強で事故防止
コンクリート・モルタル・タイルなどの外壁材は経年劣化し、剥落など事故の危険を含んでいます。
ピンネット工法はその名の通りネットをピンで打ち付けることにより、外壁の剥落を防ぐ方法です。
廃材の少ないECO工法
鉄筋コンクリート構造及び鎖骨鉄筋コンクリート構造の建築物における外壁等の既存仕上げの上から、新たにネット補強や仕上げをするので、廃材が少なく環境に優しい工法です。
周辺に配慮した低騒音工法
劣化した外壁である、タイルやモルタル等既存仕上げ材を剥がすことなく、
上から補強する工法なので、工事の際大きな騒音で周りの方に迷惑をかけません。
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